DECADANCE 太陽の子 感想

西田さんの舞台が好きだ。
私は西田さんの舞台が好きである。最初に生で見たのは瞑るおおかみ黒き鴨だった。未だに私の中で一番好きな舞台である。そのあとは、only　silver　fish、かけ隼ひと大和、舞台野球飛行機雲のホームラン、pandora、＋gold　fishという感じで推しの出演作ばかりではあるが何本か見に行った。推し西田さんとめっちゃ舞台やってるな…。
相性がよかったようでここまで全て見終わってなんぞ？となったのはなかった。

しかしながら、今回は終わったときに、つまりどういうこと！？とは思った。
最後30分急に難解になった気がする。
ジェンバとアンナが再会するシーン、猪野くんにお兄ちゃんムーブメントを起こしているので最高だとは思ったのだが、台詞がよくわからなかった。
「王族を許すか？」「許さない！ダナエさんを殺した、テイラーを、許さない！！」「なら忘れるな！！お前を生かしたのはあいつだ。」
？？？初回はダナエさんを殺したのはテイラーだっけ？テイラー王族だっけ？となってしまった。
三回見た後の解釈↓
「王族(マリウス)を許すか？」「(マリウスを)許さない！！ダナエさんを殺した、テイラーを(捕らえた王族を)許さない！！」「なら忘れるな！！お前(アンナ)を生かしたのはあいつ(マリウス)だ。」
ということ？？

それから、チェスとシオン様関連。
マリウスとエリシアで「王が取られても、女王が一番強いゲームを作った。」＝チェス？私がチェスの知識が無さすぎる！！
「姉上はいつもなにも欲しがらない。」「今のままが一番いい。」

マリウスの絵を描いてたのはシオン様なんだよね？最初に出てきたときは未完成で、二回目、テイラーが捕まって、すぐ後のシーン。エリシアが「今日はここで待ち合わせをしていて」というのは待ち合わせの相手はジェンバで、ジェンバが持ってきたのは完成されたマリウスの絵で、それを描いたシオン様が出てきて、「君とチェスがしたい。子供は誰しも忘れられないものを持っている。だから見守ってやらないといけない。」

未完成の絵を見て、「そういうひとなのよ」「わかってないのはあの子だけ」あの子はマリウス？マリウスだけがシオン様の気持ちをわかってない？でもエリシアもずっとマリウスの気持ちがわかってなかったんだよな…。他人の気持ちなんてわからんよな…。

「あいつ」「あの子」という表現がすごく多い気がする。ジェンバとエリシアが初めて会話をするシーン、ジェンバの「あの子は生きています！！」のあの子はアンナ(17年前に殺されるはずだった魔女)でいいんだよね？その前のエリシアがジェンバを見て言った「覚えていますよ。あの子の」のあの子はマリウスだよね？マリウスの友達だよね～覚えてるよ～ってことよね？

マリウスの「魔女はいない」というのは、アンナに対するだから死ぬ必要がある命なんてないということ。17年前、アンナを牢で見つけたのはテイラーとジェンバとマリウスで、アンナを生かしたのは三人の判断で、革命軍が魔女だと嘘をつかせたアンナが本当に魔女だった。ユベールとパサドは始めからアンナが魔女だと知っていたのかもしれないけど、グリーンはそんなこと知らないからアンナなら歳もちょうどだとか言ったんだろうな。

テイラーとジェンバとマリウスのシーンの後、200年後の神父と天使のシーンが入るので、見終わったときにどういうこと！？ってなるのも西田さんの狙いのうちなのかなとは思う。つまりどういうことなんだろな。神父は割りと最初から怪しくはあった。「始まりの四人を」とか、オルタンシアの言う「いつまでこの国を見守るつもりなんですか？」とか。オルタンシアは最初からずっと天使だったのかな？シエルを助けて死んでから天使になったのかな？初回はシエルを助けて～の解釈だったんだけど、三回目見て最初から天使だったのかもと思った。

「思い出があるんでしょ？なら償うのはその罪でしょ。」テイラーが投獄されるのは二回。一度目は、シオン様が話がしたかったという目的のために人を殺した罪での投獄？その際シオン様は「お前はまたここに戻ってくる気がする」と言っている。二度目の投獄はマリウスを殴ったから？償う罪はアンナを助けたこと？

しかし、マリウスに対して長ネギ野郎って言うのなんでなのかすごく気になる。由来が知りたい。ネギばっかり食べてんの？せいじろうさんの犬顔はずっと言われてるから知っとる。

「だから、神様はいるね」
がめちゃくちゃ好きで、アンナとテイラーすごく好きなんだけど、シエルの教会のシーンでもめちゃくちゃ泣く。シエルとテイラーもとても好き。テイラーかっこいいんだよな…。塩野くんかっこいいし、雰囲気あるし、すごいと思う。

最後の、テイラーが地図を広げていて、マリウスとエリシアがチェスをしていて、四人が集まって、ユベールがダナエに花束を渡しているラストシーンは、きっと来なかった未来なんだろうと解釈した。あってほしかった未来。また五人で、アンナをいれて６人で、みんなで冒険したかったんだろう。

一度目見終わったときに、よくわかんなかったけどめちゃくちゃ面白かった( ；∀；)ってなって、それが全てだと思った。
私は西田さんの舞台のすべてを一度では理解することはできないのだけど、すごく面白いと思うし、大好きです。

私の感想なんかより、ずっと素晴らしい考察がたくさんあるのでぜひそっちを読んでください…。本当に私全く気がつかなかったことがたくさん書いてあって感動した…。

最後に今回は長妻くんと猪野くんが出る西田さんの舞台を見に行ったので、二人に関する感想まとめ

長妻くん（マリウス）
「よおテイラー。人殺した割に元気そうじゃねえか。」がくそかっこよかったです。好きです。
ナガツ想像の100倍くらい何もかも上手でびっくりしたよお。ふええ。
本編中は堂々としてて大きく見えるのにカテコになるといつも通りのちょっとちっちゃくなってるナガツ可愛かったよお。谷口さんの挨拶聞いてニコニコしてるナガツめちゃくちゃ可愛かったよお。ナガツ可愛いしかっこいいよお。

猪野くん（ジェンバ）
猪野くん( ；∀；)猪野くんほんとすごかった( ；∀；)
殺陣も芝居も役も全部すごかった。正直まじで舐めてた。せいじろうさんと殺陣やりたいって言ってるの聞いたときも、やめとけって死ぬって！！って思ってた。私愚か。
猪野くんの妹になりたい。一緒に情報屋やってる女の説明が全くなかったの震えた。なんなのよ。どうせ付き合ってんでしょ！？！？
王族には敬語で喋るところがすごく好き…。
見終わって、帰りに近くにいた子が「でも本の作者がジェンバだからジェンバは生きてるね」って言ってて、ハアアア本当だアアアってなりました。ありがとう。知らない子。

二人とも是非次は新作であてがきでお願い致します！！西田さんの思う一番かっこいいナガツと猪野くんが見たいです！！！！よろしくお願い致します！！！！DVD予約したので楽しみです！！パンドラのDVDも待ってます！！！！